『環境と地域づくり講演会』
- EM技術の活用と組織づくり -
平成15年11月24日(日)に豊栄ふれあいセンターにて開催されました『環境と地域づくり講演会』の事例発表として発表させていただきましたので、その内容
の一部をホームページでご紹介いたします。
◆「EMクリーニングとその効果」
事例発表者:石倉 和明
EMクリーニングをはじめるきっかけ・・・
常日ごろ考えていたことに、クリーニング店として率先して環境にいいことはできないか
、ということがありました。ハンガーのリサイクルをはじめたり、服をお返しするときにかける、ビニール袋なども一時の使用でしかないので、どうにかならないものだろうかとも考えていました。
ある時、EMについての存在を知り、さらにEM菌を使ったクリーニングを行っている「EMクリーニング研究会」があるということで、それについていろいろ調べました。
導入してみようと思った一番大きな要因は「初期投資」がかからず、今の工程もそのままでいいということでした。しかも「環境」
にやさしく、汚れ落ちもよいということなので、なおさらでした。
EMをどのようにクリーニングに使うのか・・・
一般の洗濯と同じです。洗濯の際にEMを入れるだけなので、これまでの工程となんら変わりはありません。EMを入れることで水自体の抗酸化力がアップし、全ての物質が電気を失いノニオン化するのでので、汚れ物質は電気的吸着を起こさなくなります。そのため洗剤量を減らしても汚れが落ちやすくなります。
また、洗剤(界面活性剤)が減るので、すすぎの回数も少なくていいんです。当社の場合、これまですすぎは3分を2〜3回で行っていましたが、今は1分を1〜2回となっています。このため、生地をいためなくてすみます。
コスト面でもお得・・・
EMクリーニングの導入は、コスト面でも大きな効果が出てきます。
洗剤量は1/3に減りましたし、水の使用量もこれまでの20%少なくできました。
クリーニングの効果・・・
白いものは白く、色柄ものはより
くっきりする感じです。また柔軟材を使わなくても、ふんわりとしているので、肌触りもよくなっています。ここにEMで洗った「タオル」がありますので、お手にとって試してみて下さい。
ご家庭での利用方法・・・
家庭の洗濯にも使えます。ちょっとしたものは、EMに浸すだけで十分汚れが落ちると思います。
家庭で行う場合は、まず「拡大活性液」を作ります。
【拡大活性液の作り方】
2Lのペットボトルを用意し、下記の割合で作ります。
EMW50cc + 糖蜜50cc + 米のとぎ汁1900cc = 2リットル
※ペットボトルは殺菌作用のあるお茶以外、水は一度熱して塩素を飛ばしたものが望ましい。
※糖蜜がない場合は、砂糖で代用可能その場合、にがり(ミネラル分)を少量加えるとよい。
※この拡大活性液は常温で、約1〜2週間持ちますが、臭いが腐敗臭に変わった場合は、捨てて下さい。
これを毛布等にくるんで、30度くらいを保つように保管して、(私は冬場は電気毛布を使ってます。)約1週間で出来上がります。発酵が進むとガスが出てペットボトルが膨らんできます。この状態になれば順調に発酵している証拠です。
たまにボトルの口を少し緩めてガス抜きしてください。(空気が入らないように。)
出来上がりの活性液はPHが3.5以下ですので、糖蜜の甘みがほとんど消えすっぱいです。(香りも甘酸っぱいフルーティーな匂いです。)
洗濯には30リットルの水でしたら、活性液50tでいいと思います。洗剤はとりあえず今までの半分でスタートし、後は汚れ具合や風合いの好みで洗剤、柔軟剤を調節してください。
(汚れのひどい物には洗剤を増やさずに活性液を増やすというのがいいと思います。)
〜 会場の様子 〜
『環境と地域づくり講演会』について
日時:平成15年11月24日(日) 10:30〜15:00
場所:豊栄市ふれあいセンター(多目的ホール、AB会議室)
主催:にいがたグリーンネット21
共催:バイオマス新潟ネットワーク
後援:豊栄市
協力:EM研究機構、NPO地球環境・共生ネットワーク
内容:
・パネルディスカッション
・事例発表
・講評・技術アドバイス など
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